FURTHER通信 Vol.59

みなさま、いつもお世話になっております。FURTHER代表佐野隆弥です。お客様方には、日頃より弊社をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。

今月の「気になる」

いつからか始まった、今月の〇〇シリーズ。先月は、「気になるな〜」でしたが、今月も、個人的に「気になるな〜」と思ったことを綴っております。

このコーナーは、個人的な視点・主観で面白いな〜すごいな〜気になるな〜等と個人的に心をくすぐられた出来事や、感じた物事を紹介するコーナーです。ものすごーく主観的ですが、私自身のことを少しでも、今ご縁ある方々に伝えることができれば幸いです。

カンニング竹山と、大谷翔平とバーのマスター

先日、こんな記事を見ました。

カンニング竹山「憧れて見てたっていうのは1回捨ててる」「良い兄貴」とんねるずとの関係性を語る 出典:Yahoo News

ざっくりと要約すると、「憧れている人に対しては萎縮しがちだが、むしろ心を開いて自分を曝け出した方が良好な関係を築くことができる。」という記事だったわけです。この記事の内容には、個人的に大変共感できたので、今回のネタにすることとしました。

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と、ここで一曲。スカとか、レゲエって、譜面の向こう側で遊んでいる感覚があって、とっても楽しい音楽なんです。昔、朝霧JAMで見たスカタライツ。大人になって改めてカッコ良いです。

大谷翔平の言葉。

まずはこちらの動画をご覧ください。

かっこいいな〜大谷翔平。日本の宝です。なんだか、先ほどの竹山さんの言葉と共通点を感じました。

本来のパフォーマンスを発揮しなければいけない場面であるにも関わらず、「憧れ」というある種雑念的なマインドが邪魔をして、パフォーマンスが発揮できないのだとしたら、それは相手に対しても失礼な行為なのかもしれません。

ちなみにですが、憧れというこの言葉。語源を辿ってみると面白い発見がありましたので、記しておきます。

「憧れる」の語源は平安時代に使われた言葉「アクガル」だという。未詳ながら「アク」を「事・所の意の古語」とする説があり、「カル(ガル)」は「離れるの意の古語」。居所を離れてさまよい歩く状態から、心が体を離れる意味となり、心が対象にひかれることを指すようになった。出典:「暮らしのことば 新 語源辞典」(講談社・山口佳紀編)

ということなのです。要は憧れてる状態ってのは、「心ここに在らず。」状態なわけです。それは良くない。相手への敬意を表すのであれば、憧れるのもほどほどに。ってことですね。納得。

バーのマスター。

とあるバーのマスターがいます。彼は昔からコミュニケーション能力が高く、先輩からも可愛がられ。誰に対しても分け隔てなく、時には突っ込んで行く姿は今も昔も変わらず。今では地域の多くの人たちから愛されている人がいます。

10年以上前のある日、彼に対して素朴な疑問をぶつけてみたことがあります。

私:「君は先輩や目上の人に対しても態度も言葉も変わらない。失礼だと思うが、君自身はどう思っているのか。」

彼:「人間同士の本気の付き合いをしているのだから、そんなことは関係ない。そんな風に思う君の方は人と本気の付き合いをしているのだろうか。俺には疑問だ。」

 

この言葉は、当時の自分には結構衝撃的な言葉でしたが、今でも大切にしている言葉です。

つい最近、彼にこのこと覚えているか?と聞いてみたところ、彼自身は忘れているようでした。よく考えてみたら、そりゃそうですよね。彼にとってはそんなふうに生きていることが日常ですから。渋いぜ、マスター。ありがたい。

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と、ここで一曲。魂は永遠なり。

バスケットボール業界、熱いです。

先日、ご縁ありまして、バスケットチーム代表取締役の方のお話を聞く機会をいただきました。必要とされるバスケットボールチームを作るために具体的に取り組む姿勢から学ぶことがたくさんありましたので、ここに備忘録として残しておきます。

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ここで一曲。バスケ繋がりで。最後のMJ→MJへのダンス講習も微笑ましい。

スポーツビジネスから学ぶ 地域に必要とされる組織になるとは

まずそもそも、必要とされるとはなんなのか。それを考えた時に、

必要されている=誰からも認められている(なくてはならない存在)であること。

「周りがどう自分たちを評価するのか」という、野村克也さんの言葉がある。自分が自分を評価した姿よりも、他人が自分を評価した姿が、正しいのである。

努力は、自己満・マスターベーションで終わってはいけない。

彼らの存在意義は、「誇り・文化を自分たちの存在があることで、市民に醸成させること。」とのこと。

AGARU SHIZUOKA(理想郷)というスローガンを掲げ、人生の質を上げていくことを目標にしている。

地方都市は全体的に右肩下がりだ。人口が減っている。危機感を感じる。

それを少しでも上がっていく状態を作れたらいいな。未来の子供達のために、さがるよりも上がる静岡でいたい。Well beingであり、AGARU SHIZUOKA。

 

スローガンは決まった。では、上がる静岡を作るためには何が必要なのか。

アリーナが必要だ。

そんな最中、沖縄のスーパーアリーナを体感して、感銘を受けた。アメリカにはエンターテイメントに特化したアリーナがたくさんあるが、日本では2022年に沖縄市にできた。これから全国に広がっていくだろう。そして、それを実現するためにはスポーツチームが必要である。という思考の流れのもと、バスケットボールチームを作ろうと心に決めた。

最初からそのビジョンが見えてきたわけではない。実は、静岡には30年前からアリーナ計画があった。肝腎要の卵をヴェルテックスとして誕生させた。

アリーナがある街。今よりももっとワクワクしませんか?

っていう話。

 

アリーナで感じたことは、「圧倒的な非日常」そこでは肩と肩をぶつけ合って、喜びを共有し合う姿から、人間らしさを感じた。

ヴェルテックス、現在は観客1000席に満たない市民体育館をHOMEにしている。売り上げは、現在8億円。わかりやすく比較対象を挙げてみると、清水エスパルスが45億、ジュビロ磐田が30〜35億、B1優勝チームで20億、J1優勝チームで100億くらいとのこと。現在B2リーグに在籍しているチームであるが、8億とはすごい。

共同オーナーでスポンサーにもなってもらって、地域も盛り上げていく。

参加企業や協力企業はオール静岡にしたいとのこと。もちろん一社でやった方がクイックな判断もできるけど、オール静岡でアリーナを実現させたいという夢がある。沖縄アリーナはアリーナができたことで7倍の14億達成

(J1トップの浦和は8億らしい。)Jリーグを越した。

 

なぜバスケットの方が売上が良いのか。

その答えは、単価が違うから。試合数もバスケットは多い。ダイナミックプライシング(近い席は価格も高い)もある。バスケットは5人チームなので、選手数も少ない。しかも、プレーが上手い選手を入団させるだけで、チームの勝率も格段に上げることができるスポーツである。(お金があるチームがどんどん強くなれるという面もある)

NBAは一番良い席が10年単位でチケット売れていて、1席が何百万もする。プライオリティーの高い席を提供できるのがバスケットであり、そのため高い売り上げを達成することができるのである。

 

Unite For Shizuoka

どこもなかなかできる金額ではないけども、共同オーナー性とっている

ワクワクという言葉は、抽象的だ。

なので、僕たちは、WOWという言葉を掲げた。

WOWには、驚き・サプライズという意味がある。

 

先日は、80Sのネオンっぽいイメージで、会場を彩って試合を行った。

フライヤーもそれっぽいデザインにして。テーマは、圧倒的な非日常。

障害者、学生を巻き込んでさまざまな層を開拓している。

 

感銘を受けた言葉

それは、見城 徹さんの革命の四原則だ。

毛沢東の革命の三原則は、

①若いこと

②貧しいこと

③無名であること。

彼は、これに ④無知であることを加えて、

「革命の四原則」と呼んでいる。無知だからこそ、とんでもない発想が生まれるのだ。

 

何故バスケットなのか。

それは、可能性を感じているから。Bリーグで「世界一型破りなライブスポーツエンタメ」を実現したい。スポーツだけじゃない。エンタメの要素を沢山入れていく。そのためには、アリーナが必要。アリーナ建設は、今や全国的な動きになっている。西は沖縄から、東は北海道まで。現在は七箇所でアリーナ建設のプロジェクトが進んでいる。行政、企業を巻き込んだ動きが盛んである。

 

実はバスケットは競技人口が世界一多い。潜在的層が多数潜んでいる。

また、バスケットは

・若い女性ファンが多い

・圧倒的エンターテイメント(音響など)

経営目線で言うと、サッカー野球ラグビーはお金がかかるし、一人当たりの単価も高い。バスケットは選手の年俸も低め。無名でも日本一を取れる。現在はNOVA DEnA MIXIなど参入している、注目の業界である。

 

Vision

地域や組織を常に前進させるためには→選手、スタッフ、ステークホルダーに指し示しているVisionがある。

「なんのためにそんざいするのか」自分自身の存在意義を。

リーダー自身のビジョン・パーパス・ゴールが何丁目何丁目レベルまで説明できるのか。それまでの過程をどれだけ詳細に説明できるのか。それがゴールである。

自分自身も大事にしている。ことばである。

食に力を入れていきたい。食から健康選手たちの食事にも力を入れている。

 

結論

地域にとって無くてなならない存在になるためには近道はない。

情熱、地道な継続性(毎年やる)が必要だが、まずは自分自身の熱狂から始まるものだ。

 

 

次回のFURTHER通信もお楽しみに。最後までご拝読いただきまして、ありがとうございました。

FURTHER 代表:佐野隆弥