FURTHER通信 Vol.46

みなさま、いつもお世話になっております。FURTHER代表佐野隆弥です。お客様方には、日頃より弊社をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。

2019年1月より毎月執筆しておりますFURTHER通信を、せっかくなのでHPにアップしていくこととしました。稚拙な文章ではございますが、少しでも読んでいただけている皆様の、ちょっとした小咄のタネになる文章をインターネット上に書き残せれば、幸いと存じます。何卒よろしくお願い致します。

さて。

円安が止まりませんね。かつては外国人が本国へ出稼ぎに来ていた時代でしたが、今は日本人が海外に出稼ぎに行く時代。そろそろヤバい気がしますNIPPON・・。

昨日、こんな記事を見ました。

円安で注目 “出稼ぎ”日本人…寿司職人は年収8000万円に バイトでも給料“倍以上”

 

もちろん彼の腕の良さもあると思うのですが、寿司職人がアメリカンドリームを掴んだ、という記事。将来的には日本で挑戦したいとのことなのですが、そんだけ稼げているんだったら、帰りたなんて思わないでしょ〜(コノコノ)なんて思っても、実際はやはり日本が恋しくなるのでしょうね。どんな国であれ、自分の母国。ルーツを手放すことは難しいことなのでしょう。

I wanted you, but you didn’t need me.ということで。ここで一曲はさみます。

当時、27歳で銀座の寿司店で修行時代の年収は300万円。修行期間中は人前でも握らせてもらえず、くすぶっていた所、一念発起してアメリカへ。実力主義のアメリカでは、すぐに職人として働くことが出来、渡米後すぐに年収は600万円へ。5年働いて溜めた資金で一昨年開業し、開業一年目で7000万円達成。その後売上は伸びていき、現在の年収は8000万円とのこと。

まさにアメリカンドリーム。いやはや恐るべし円安。

・・・ここで一曲。USつながりで。US Blues。

日本が弱くなっていく。

じゃあ、円安で絵画の人を沢山誘致して、観光業を盛り上げていけばいいのでは。日本が安いんだから、みんな沢山お金を使ってくれるでしょ。

・・・。

なんて思っている、あなた。ちょっと甘いかも知れません。

中国本土でのMade in Chinaの支持「国潮」

皆さん、この「国潮(こくちょう)」という言葉をご存知でしょうか。コロナ以前は中国人観光客が日本製のモノを目当てに日本で、とんでもない金額を使う「爆買」なんて言葉がよく聞かれましたが、もしかしらその爆買、これからはあんまり期待できないかも。

というのは、中国国内の若い世代(日本で言うところの所謂「Z世代」という年齢層)は、以前の世代が他国へ持っていた憧れや評価はさほど高くなく、むしろ自国のMade in Chinaの製品を好んで消費してるというのです。

国(こく)は中国のこと

で、

潮(ちょう)はトレンドのこと。

要は、中国の若い世代は自国の製品に十分満足しており、自国のものを率先して消費している傾向にあるといいます。

国潮の中で、特に人気なのがデジタル製品、ファッション関連、化粧品。それに続き、中国ドラマ・映画、中国マンガ・ゲーム、中国音楽、中国文学、中国グルメ、文化遺産、中国テクノロジーなどなど、上げたらきりがないそうです。

中国は長い歴史の中で培われた独自の文化を持っています。当然の流れと言われれば当然かも知れませんが、今まで中国人を観光資源のターゲットとしてきた文、この流れは日本人から見ると脅威なことだと思いました。

こちらの動画の最後に、「日本が下がったと言うよりも、中国の国産のレベルが上がってきたために、中国人の選択肢が増えただけ。今後は、売り手側としてな何が彼らに求められて、我々は何を提供してくべきか精査する必要がある。」

といっています。うん。確かに。

日本の独自の文化芸術を改めて見直すべき時なのだと、改めて考えさせられる記事でございました。

こぼれ話

弊社では、中国国籍のお客様がおりまして、国潮に関してお話させていただく機会があったのですが、そのお話がとてもおもしろくリアルだったため紹介させていただきます。

その方が結婚した当時、ときは1991年。その当時の中国人のステイタスは、「どれだけ自宅に日本製の家電製品が鎮座しているのか。」だったそうです。

またその方の息子さんが小学生くらいまで(2005年頃まで)その風潮は確実に国内に蔓延っていたいたようです。当時は人気だったんですね。Made in Japan・・・。

「なぜ、日本が世界の製品に負けてしまったのか。」こんな質問をぶつけて見た所、こんな答えが帰ってきましたあ。

「日本社会の基本構造である(縦社会)が、クリエイティブスピードを下げてしまっていることで、世界に取り残されたのだと思う。」

がーーーーん。

そうなんですね。うん、わかる。確かに、みんな決断が遅いし、稟議通さないと駄目だろうし、御上様の判断を待たなきゃならないし〜。・・・確かにそんなことしてたらスピード感は無いですよね〜。妙に納得した瞬間でした。

日本人。もっと足元見据えて、明るい未来を目指していきたいものです。このあたり位でそろそろ強烈なリーダー出てこないかな〜。がつーんと一発、重たい一発をカマしてくれないと、みんな気付いた頃には、自分のオーナーが外国人になっているかも。いやいや、本当に有りえますよ。日本人よ目を覚ませ。

FURTHER 代表:佐野

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